次回試験:第137回 令和06年07月14日(日) / 申込受付:令和06年05月31日(金) ~ 06月13日(木)

第121回 情報処理技能検定試験 表計算 準1級 過去問題 解き方 (令和02年07月)

主催:日本情報処理検定協会(日検)
後援:文部科学省
情報処理技能検定試験 表計算

 

第121回 情報処理技能検定試験 表計算 準1級 過去問題 解き方 (令和02年07月)

過去問題は、日本情報処理検定協会「情報処理技能検定試験 表計算」のページよりダウンロードできます。

 

問題
  • 下記の<入力データ>を基に、<処理条件>に従って表およびグラフを完成し、印刷しなさい。
    表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。
  • 使用したテーブルを印刷しなさい。(表の形式は問わない)
  • データ保存またはすべての表の数式印刷をしなさい。
  • 試験時間は30分とする。ただし、印刷は試験時間外とする。

 

処理条件
  • <出力形式1>のような加工単価計算表を作成しなさい。
  • ❷-1 賃率は<賃率表>を参照し、求めなさい。(%の小数第1位までの表示とする)
  • ❷-2 加工単価=原価×貨率(整数未満切り捨て)
  • ❷-3 特別単価=加工単価×24%(整数未満切り上げ)
  • <出力形式2>のような加工賃支払額一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
  • 発注先名、加工単価はそれぞれ<発注先テーブル>、加工単価計算表を表検索しなさい。
  • ❺-1 完成指数=完成数÷発注数×100(整数未満切り上げ)
  • ❺-2 加工貨=加工単価×完成数
  • ❺-3 特別加工賃=特別単価×(完成版−250)※特別単価は加工単価計算表を参照する。
  • ❻-1 諸経費は<諸経費の計算式>を参照し、求めなさい。
  • ❻-2 支払額=加工貨+特別加工賃+諸経費
  • 合計を求めなさい。
  • 完成数の昇順に並べ替えなさい。
  • 加工賃支払額一覧表を基に<出力形式3>のような処理をしなさい。
  • 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
  • ⓫-1 出力形式3>の支払額を発注先名別の縦棒グラフにしなさい。
  • ⓫-2 タイトルは“発注先別の支払額”とし、凡例は“支払額”とする。

 


 

試験前にすること

試験前にすること

受験番号・名前の入力

以下の「日検 表計算 受験番号と名前の書き方」を参照して、受験番号と名前を入力する
日検 表計算 受験番号と名前の書き方

 


 


ポイント
2級以上になると、試験時間30分以内に全ての問題を解き終えることを意識しないと時間に間に合わなくなってしまいます。

 

効率的に問題を解くため、数式バーの「fx」関数の挿入ボタンを使った「関数の挿入」ダイアログボックスは使いません

セルに直接関数を入力します。

処理条件

処理条件

<出力形式1>のような加工単価計算表を作成しなさい。

全体的な枠組みは<出力形式1>を基に、表の中の具体的な文字や数値は<入力データ>を基に作成します。

MEMO

数値は、合計などの計算を行うため半角で入力する必要がありますが、「CO」は、全角で入力しても半角で入力しても問題ありません。

時短テク!
「製CO」の「製」は、「せい」だけで変換するよりも、「せいひん」で変換して「製品」としてから「品」を削除したほうが効率的です。
時短テク!
「製CO」の「11, 12, 13, 14」は、オートフィル機能を使います。
時短テク!
「製品名」は、まず、B3セルに「製品S」を入力します。
次に、オートフィル機能を使ってB6セルまでコピーします。
オートフィル機能でコピーしたものは全て「製品S」になるので、「S」(アルファベット)部分だけ入力し直します。

 

問題に「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」とありますが、この作業は後で行います。
まずは、文字や数値の入力だけを行います。

 

 

処理条件

❷-1 賃率は<賃率表>を参照し、求めなさい。(%の小数第1位までの表示とする)

ポイント
問題文に「参照し」とある場合は、「IF関数」、「VLOOKUP関数」、その他どのような方法でも問題ありません

 

問題文に「表検索しなさい」とある場合は、「VLOOKUP関数」を使います。

 

 

問題文に「参照し」とあるので、どのような方法でも問題ありませんが、ここでは「IF関数」を使用します。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

%(パーセント)表示にします。

 

整数の%(パーセント)表示になりました。

 

問題文に「小数第1位までの表示」とあるので、小数点の位置を変更します。

 

小数第1位までの表示になりました。

 

 

処理条件

❷-2 加工単価=原価×貨率(整数未満切り捨て)

ポイント
「整数未満切り捨て」は、「ROUNDDOWN」関数を使います。

 

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 

処理条件

❷-3 特別単価=加工単価×24%(整数未満切り上げ)

ポイント
「整数未満切り上げ」は、「ROUNDUP」関数を使います。

 

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 

処理条件

<出力形式2>のような加工賃支払額一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)

MEMO

数値は、合計などの計算を行うため半角で入力する必要がありますが、「CO」は、全角で入力しても半角で入力しても問題ありません。

時短テク!
「発CO」の「発」は、「はつ」だけで変換するよりも、「はっちゅう」で変換して「発注」としてから「注」を削除したほうが効率的です。
時短テク!
「発CO」は、ひとつ、ひとつ手入力するのではなく、「101」をひとつ入力してオートフィル機能を使ってコピー、「102」をひとつ入力してオートフィル機能を使ってコピー、「103」をひとつ入力してオートフィル機能を使ってコピーします。
時短テク!
「製CO」は、「11, 12, 13, 14」のかたまりが3つあります。
「11, 12, 13, 14」をひとつ入力したら、オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 

処理条件

発注先名、加工単価はそれぞれ<発注先テーブル>、加工単価計算表を表検索しなさい。

ポイント
問題文に「表検索しなさい」とある場合は、「VLOOKUP関数」を使います。

 

問題文に「参照し」とある場合は、「IF関数」、「VLOOKUP関数」、その他どのような方法でも問題ありません。

 

発注先名は、<発注先テーブル>を表検索

発注先名は、<発注先テーブル>を表検索ため、まず、発注先テーブルを入力します。

 

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

加工単価は、加工賃単価計算表を表検索

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 

処理条件

❺-1 完成指数=完成数÷発注数×100(整数未満切り上げ)

ポイント
「整数未満切り上げ」は、「ROUNDUP」関数を使います。

 

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 

処理条件

❺-2 加工貨=加工単価×完成数

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 

処理条件

❺-3 特別加工賃=特別単価×(完成版−250)※特別単価は加工単価計算表を参照する。

ポイント
問題文に「参照し」とある場合は、「IF関数」、「VLOOKUP関数」、その他どのような方法でも問題ありません

 

問題文に「表検索しなさい」とある場合は、「VLOOKUP関数」を使います。

 

問題文に「参照する」とあります。「参照し」ではありませんが、おそらく「IF関数」、「VLOOKUP関数」、その他どのような方法でも問題ないと思います。
ここでは「VLOOKUP関数」を使います。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 

処理条件

❻-1 諸経費は<諸経費の計算式>を参照し、求めなさい。

ポイント
問題文に「参照し」とある場合は、「IF関数」、「VLOOKUP関数」、その他どのような方法でも問題ありません

 

問題文に「表検索しなさい」とある場合は、「VLOOKUP関数」を使います。

 

問題文に「参照し」とあるので、どのような方法でも問題ありませんが、ここでは「IF関数」を使用します。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

処理条件

❻-2 支払額=加工貨+特別加工賃+諸経費

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 

処理条件

合計を求めなさい。

ポイント
「合計」は、「SUM」関数を使います。

 

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

「完成指数」と「加工単価」は、合計が必要ないので削除します。

 

 

処理条件

完成数の昇順に並べ替えなさい。

「完成数」(セルE9)を選択します。

 

昇順にします。

 

完成数の昇順になりました。

 

 

処理条件

加工賃支払額一覧表を基に<出力形式3>のような処理をしなさい。

 

ポイント
この問題は「DSUM関数」を使います。

 

 

<出力形式3>の発注先別集計表を入力します。

DSUM関数を使うために、発注先名の見出しとその内容(具体的な発注先の名前)の表を入力します。

 

まず、秋山製作所の完成数をDSUM関数を使って求めます。
あとで、右の列の支払額にオートフィル機能を使ってコピーしたいので、「完成数」の項目(B32)は、列の(B)には「$」は付けずに、行の「32」には「$」を付けて「B$32」とします。

 

下の行(JPN工業とサトウ電機)に、オートフィル機能を使ってコピーします。

 

オートフィル機能を使ってコピーしたので、「JPN工業」のDSUM関数の条件部分(紫部分)が「秋山製作所」になっています。

 

紫部分をマウスでドラッグして「JPN工業」に移動します。

 

オートフィル機能を使ってコピーしたので、「サトウ電機」のDSUM関数の条件部分(紫部分)が「秋山製作所」になっています。

 

紫部分をマウスでドラッグして「サトウ電機」に移動します。

 

完成数ができました。

 

「完成数」を「支払額」部分に、オートフィル機能を使ってコピーします。

支払額ができました。

 

 

処理条件

罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)

罫線を引く前に、問題の「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」を行います。

 

表題は表の中央

表題部分を選択します。

 

セルを結合して中揃えにします。

 

表題が表の中央になりました。

 

見出しは中央揃え

見出し部分を選択します。

 

中央揃えにします。

 

見出しが中央揃えになりました。

 

3桁ごとにコンマをつける

3桁ごとにコンマをつける部分を選択します。

 

コンマを付けます。

 

3桁ごとにコンマがつきました。

 

罫線

罫線を引く部分を選択します。

 

格子を選択します。

 

格子の罫線が付きました。
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。

 

太い外枠を選択します。

 

太い外枠の罫線が付きました。(画面上ではあまりわかりません)
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。

 

列幅の自動調整を選択します。
この作業は、画面では表示されていても、印刷したときに「####」のようになってしまうのを防ぎます。

 

列幅の自動調整ができました。

 

選択を解除します。

 

 

処理条件

⓫-1 <出力形式3>の支払額を発注先名別の縦棒グラフにしなさい。

「発注先名」と「支払額」を選択します。

 

「2-D縦棒」を選択します。

 

 

 

処理条件

⓫-2 タイトルは“発注先別の支払額”とし、凡例は“支払額”とする。

タイトルを「発注先別の支払額」とする

タイトルに「発注先別の」を入力します。

 

凡例を「支払額」とする

「クイックレイアウト」の「レイアウト1」を選択します。

 

凡例が「支払額」になりました。

 

表とグラフが重ならないように、位置と大きさを調整します。

 

 

その他

問題文に
データ保存またはすべての表の数式印刷をしなさい。
とあります。

保存したデータを提出するのか、印刷した紙を提出するのかは、試験の担当者に確認してください。

 

その他

印刷方法

表の印刷方法

「ファイル」タブをクリックします。

 

「印刷」をクリックします。

 

用紙の左上に、受験番号と名前が表示されていることを確認します。

表やグラフが複数ページに渡って印刷されると減点対象となります。

 

「シートを1ページに印刷」を選択します。(画像では「すべての行を1ページに印刷」になっています)
接続されているプリンターを選択します。
「印刷」をクリックして印刷します。

印刷したときに文字が小さくなり過ぎてしまう場合は、表やグラフが途中で分かれてしまわなければ、複数ページになってもOKです。
問題を解く時点で、表を入力する場所を考え、途中で切れないよううまく複数ページにおさまるようにします。

 

数式の印刷方法

通常の状態の表示は、数式は表示されていません。

数式を表示して印刷しますが、通常の状態の表示は残しておきたいので、シート(sheet)をコピーして、コピーしたシートで作業します。

 

「数式」タブをクリックします。

 

「数式の表示」をクリックします。

 

数式が表示されましたが、長い数式は途中で切れてしまっています。

 

数式が表示されている「行」を選択します。
数式が表示されている「セル」を選択するよりも、「行」を選択した方が効率的です。

 

「列の幅の自動調節」を選択します。

 

数式が途中で切れることなく全て表示されました。

選択範囲は解除せず、このまま作業を続けます。

 

「ページレイアウト」タブの「印刷範囲の設定」を選択します。
数式印刷を行うときはグラフは必要ないため、数式部分を選択し、グラフ部分は選択しない状態で「印刷範囲の設定」を行います。

 

「ファイル」タブをクリックします。

 

「印刷」をクリックします。

 

用紙の左上に、受験番号と名前が表示されていることを確認します。

用紙の方向を「横方向」にしても、「シートを1ページに印刷」では文字が小さくなり過ぎてしまいます。

 

「すべての行を1ページに印刷」を選択します。
複数ページにわたりますが、文字が読める大きさになりました。

 

2ページ目を確認します。

 

3ページ目を確認します。
接続されているプリンターを選択します。
「印刷」をクリックして印刷します。

 

 

解答方法に誤りなどありましたら「お問い合わせ」からご連絡いただけると幸いです。
訂正いたします。


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