主催:日本情報処理検定協会(日検)
後援:文部科学省
情報処理技能検定試験 表計算
第121回 情報処理技能検定試験 表計算 準2級 過去問題 解き方 (令和2年7月)
過去問題は、日本情報処理検定協会「情報処理技能検定試験 表計算」のページよりダウンロードできます。
- ❶ 下記の<入力データ>を基に、<処理条件>に従って表を完成し、印刷しなさい。
表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。 - ❷ 使用したテーブルを印刷しなさい。(表の形式は問わない)
- ❸ 試験時間は30分とする。ただし、印刷は試験時間外とする。
- ❶ <出力形式1>のような加工賃一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
- ❷ 製品名・単価は<製品テーブル>を表検索しなさい。
- ❸-1 加工賃=単価×加工数×1.1(整数未満切り上げ)
- ❸-2 諸経費=加工賃×4.7%(整数未満切り上げ)
- ❹-1 奨励金は<奨励金の計算式>を参照し、求めなさい。
- ❹-2 支払額=加工賃+諸経費+奨励金
- ❺ 合計を求めなさい。
- ❻ 構成比率=支払額÷支払額の合計(%の小数第1位未満四捨五入の表示)
- ❼ 加工数の多い順に並べ替えなさい。
- ❽ 加工賃一覧表の製品名のセル照明をしなさい。
- ❾ <出力形式2>のような処理をしなさい。加工賃・支払額は¥表示とする。(平均は整数未満四捨五入の表示とする)
- ❿ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
- ⓫ 加工賃一覧表の支払額の値を依頼先名別の横棒グラフにしなさい。
タイトルは”依頼先別の支払額”とし、判例は、”支払額”とする。
試験前にすること
受験番号・名前の入力
以下の「日検 表計算 受験番号と名前の書き方」を参照して、受験番号と名前を入力する
日検 表計算 受験番号と名前の書き方
処理条件
❶ <出力形式1>のような委託先別手数料一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
❷ 製品名・単価は<製品テーブル>を表検索しなさい。
表検索しなさい:VLOOKUP関数を使う
製品名を表検索(VLOOKUP)します
「製CO」を元に、<製品テーブル>から「製品名」を検索
セルD3(製品名)を選択します。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「関数名」から「VLOOKUP」を選択します。
「OK」をクリックします。
VLOOKUP関数の「関数の引数」ダイアログボックスが開きます。
数式バーの値が「=VLOOKUP()」となります。
「検索値」にカーソルをあててから、セルC3(製CO)をクリックします。
「範囲」にカーソルをあてます。
セルM4からO7(製品テーブル)をドラッグして選択します。
「範囲」が「M4:O7」となります。
検索する<製品テーブル>は、絶対参照にします。
キーボードの「F4」を押します。
「範囲」が「$M$4:$O$7」となります。
表示したい項目である「製品名」が、<製品テーブル>の何列目なのか確認します。
1列目:製品CO
2列目:製品名
3列目:単価
製品名は、2列目です。
「列番号」に「2」を入力します。
完全一致で検索するので、「検索方法」に「0」を入力します。
検索方法
TRUE:0(完全一致)
FALSE:1(近似値を含めて検索)
「OK」をクリックします。
「製品名」に、製CO:13に対応する「製品C」が表示されます。
オートフィル 機能を使って、コピーします。
製品名を表検索(VLOOKUP)できました。
単価を表検索(VLOOKUP)します
「製CO」を元に、<製品テーブル>から「単価」を検索
セルF3(単価)を選択します。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「関数名」から「VLOOKUP」を選択します。
「OK」をクリックします。
数式バーの値が「=VLOOKUP()」となります。
「検索値」にカーソルをあててから、セルC3(製CO)をクリックします。
「範囲」にカーソルをあてます。
セルM4からO7(製品テーブル)をドラッグして選択します。
「範囲」が「M4:O7」となります。
検索する<製品テーブル>は、絶対参照にします。
キーボードの「F4」を押します。
「範囲」が「$M$4:$O$7」となります。
表示したい項目である「単価」が、<製品テーブル>の何列目なのか確認します。
1列目:製品CO
2列目:製品名
3列目:単価
単価は、3列目です。
「列番号」に「3」を入力します。
完全一致で検索するので、「検索方法」に「0」を入力します。
検索方法
TRUE:0(完全一致)
FALSE:1(近似値を含めて検索)
「OK」をクリックします。
オートフィル 機能を使って、コピーします。
単価を表検索(VLOOKUP)できました。
処理条件
❷ 製品名・単価は<製品テーブル>を表検索しなさい。
ができました。
❸-1 加工賃=単価×加工数×1.1(整数未満切り上げ)
加工賃は、単価×加工数×1.1(整数未満切り上げ)で求めます。
数式は全て半角で入力します。
セルG3(加工賃)をクリックします。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「ROUNDUP」を選択します。
「OK」をクリックします。
ROUNDUP関数の「関数の引数」ダイアログボックスが開きます。
数式バーの値が「=ROUNDUP()」となります。
数値:F3*E3*1.1
桁数:0
となるようにセルをクリックまたは入力します。
「OK」をクリックします。
処理条件
❸-1 加工賃=単価×加工数×1.1(整数未満切り上げ)
ができました。
オートフィル機能を使ったコピーはこの後他の項目と一緒にまとめて行います。
❸-2 諸経費=加工賃×4.7%(整数未満切り上げ)
諸経費は、加工賃×4.7%(整数未満切り上げ)で求めます。
数式は全て半角で入力します。
セルH3(諸経費)をクリックします。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「ROUNDUP」を選択します。
「OK」をクリックします。
ROUNDUP関数の「関数の引数」ダイアログボックスが開きます。
数式バーの値が「=ROUNDUP()」となります。
数値:G3*4.7%
桁数:0
となるようにセルをクリックまたは入力します。
「OK」をクリックします。
処理条件
❸-1 加工賃=単価×加工数×1.1(整数未満切り上げ)
ができました。
オートフィル機能を使ったコピーはこの後他の項目と一緒にまとめて行います。
❹-1 奨励金は<奨励金の計算式>を参照し、求めなさい。
または:OR関数を使う
複雑ですが落ち着いてゆっくりときましょう。
セルI3(奨励金)をクリックします。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「IF」を選択します。
「OK」をクリックします。
関数の引数(IF)のダイアログが開きます。
数式バーの値が「=IF()」となります。
の条件を行います。
「論理式」にカーソルがあることを確認します。
名前ボックスの黒い下向きの三角「▼」をクリックします。
「OR」を選択します。
「OR」が表示されない場合は、「その他の関数」を選択すると関数のダイアログボックスが開くので、そこから選択します。
IFのカッコの中にORがあることを確認します。
論理式1:E3>=4000
論理式2:G3>=500000
となるようにセルをクリックまたは入力します。
それ以外の時、奨励金は加工賃×2.6
の条件を行います。
数式バーの「IF」の部分をクリックします。
関数の引数(IF)のダイアログボックスが開きます。
値が真の場合:E3*3
値が偽の場合:E3*2.6
となるようにセルをクリックまたは入力します。
「OK」をクリックします。
処理条件
❹-1 奨励金は<奨励金の計算式>を参照し、求めなさい。
ができました。
オートフィル機能を使ったコピーはこの後他の項目と一緒にまとめて行います。
❹-2 支払額=加工賃+諸経費+奨励金
❺ 合計を求めなさい。
❻ 構成比率=支払額÷支払額の合計(%の小数第1位未満四捨五入の表示)
セルK3(構成比率)を選択します。
構成比率は、支払額÷支払額の合計で求めます。
「=J3/J12」となるようにセルをクリックまたは入力します。
請求額の合計部分は、常に同じ場所(セルJ12)の値で計算するので、絶対参照にします。($をつける)
「=J3/J12」と入力したらそのまま(カーソルがJ13の後ろにある状態で)
キーボードの「F4」キーを押します。
「=J3/$J$12」となります。
「Enter」キーを押します。
構成比率の計算結果が表示されました。
処理条件に「%の小数第1位未満四捨五入の表示」とあります。
構成比率が小数点での表示になっているので、%(パーセント )での表示にします。
セルK3(構成比率)が選択されていることを確認して、
「ホーム」タブ、「数値」グループにある、「%(パーセントスタイル)」をクリックします。
%(パーセント)での表示になりました。
処理条件に「(%の小数第1位未満四捨五入の表示)」とあります。
構成比率が整数での表示になっているので、小数第1位未満四捨五入の表示にします。
セルK3(構成比率)が選択されていることを確認します。
「小数点以下の表示桁数を増やす」をクリックします。
小数第1位未満四捨五入の表示になりました。
オートフィル 機能を使って、コピーします。
処理条件
❻ 構成比率=支払額÷支払額の合計(%の小数第1位未満四捨五入の表示)
ができました。
❼ 加工数の多い順に並べ替えなさい。
❽ 加工賃一覧表の製品名のセル照明をしなさい。
セルD10(製品名)を選択します。
コピー(ctrl + c)します。
セルD13(製品名の列)を選択します。
貼り付け(ctrl + v)ます。
「#N/A」となります。
数式バーは、計算式「=VLOOKUP(C13,$M$4:$4$O$7,2,0)」が表示されていることを確認します。
数式バーの、計算式の先頭に「’(シングルクォテーション)」を入力します。
「Enter」キーを押します。
セルD3に計算式「=VLOOKUP(C13,$M$4:$4$O$7,2,0)」が表示されます。
処理条件
❽ 加工賃一覧表の製品名のセル照明をしなさい。
ができました。
❾ <出力形式2>のような処理をしなさい。加工賃・支払額は¥表示とする。(平均は整数未満四捨五入の表示とする)
セルC16(加工数の平均)を選択します。
[ホーム]タブ-[編集]グループの「Σ」から「平均」をクリックします。セルE3からE10をドラッグして選択します。
「Enter」キーを押します。
加工数の平均ができました。
処理条件に「(平均は整数未満四捨五入の表示とする」とありますが、この作業は後から行います。
このまま加工数の最大を行います。
セルE3からE10をドラッグして選択します。
「Enter」キーを押します。
加工数の最大ができました。
このまま加工数の最小を行います。
セルE3からE10をドラッグして選択します。
「Enter」キーを押します。
加工数の最小ができました。
同様に「加工賃」と「支払額」の「平均」、「最大」、「最小」を求めます。
オートフィル機能でコピーすると、違う列の平均、最大、最小になってしまうので注意。
処理条件に「加工賃・支払額は¥表示とする」とあります。
加工賃と支払金額を¥表示にします。
加工賃と支払額を選択します。
[ホーム]タブ-[数値]グループから「通貨表示形式」をクリックします。「加工賃・支払額は¥表示とする」ができました。
処理条件に「平均は整数未満四捨五入の表示とする」とあります。
加工賃と支払額の平均は先ほど¥表示にしたことで整数未満四捨五入の表示になっています。
加工数の平均を整数未満四捨五入の表示にします。
加工数の平均を選択します。
[ホーム]タブ-[数値]グループの「小数点以下の表示桁数を減らす」をクリックします。「平均は整数未満四捨五入の表示とする」ができました。
処理条件
❾ <出力形式2>のような処理をしなさい。加工賃・支払額は¥表示とする。(平均は整数未満四捨五入の表示とする)
ができました。
❿ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
罫線を引く前に、問題の「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」を行います。
表題は表の中央
セルA1からK1(表題)をドラッグして選択します。
[ホーム]タブ-[配置]グループの「セルを結合して中央揃え」をクリックします。表題が表の中央になりました。
見出しは中央揃え
見出し部分をを選択します。
[ホーム]タブ-[配置]グループの「中央揃え」をクリックします。見出しが中央揃えになりました。
3桁ごとにコンマをつける
3桁ごとにコンマをつける部分をを選択します。
[ホーム]タブ-[数値]グループの「桁区切りスタイル」をクリックします。3桁ごとにコンマがつきました。
罫線
罫線を引く部分を選択します。
[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「格子」を選択します。格子の罫線が付きました。
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。
太い外枠の罫線が付きました。(画面上ではあまりわかりません)
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。
この作業は、画面では表示されていても、印刷したときに「####」のようになってしまうのを防ぎます。
処理条件
❿ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
ができました。
⓫ 加工賃一覧表の支払額の値を依頼先名別の横棒グラフにしなさい。
タイトルは”依頼先別の支払額”とし、判例は、”支払額”とする。
依頼先名と支払額を選択します。
[挿入]タブ-[グラフ]グループの「縦棒/横棒グラフの挿入」から「2-D 横棒」を選択します。横棒グラフが挿入されました。
処理条件に「タイトルは”依頼先別の支払額”とし」とあります。
タイトル部分をクリックし「依頼先別の」を入力します。
処理条件に「判例は、”支払額”とする」とあります。
グラフを選択し、[グラフのデザイン]タブ-[グラフのレイアウト]グループの「クイックレイアウト」から左上にある「レイアウト1」を選択します。
判例が「支払額」になりました。
表とグラフが重なってしまっているので、重ならないようにグラフを移動します。
表とグラフが重ならなくなりました。
処理条件
⓫ 加工賃一覧表の支払額の値を依頼先名別の横棒グラフにしなさい。
タイトルは”依頼先別の支払額”とし、判例は、”支払額”とする。
ができました。
これで完成です。
試験後にすること
解答方法に誤りなどありましたら「お問い合わせ」からご連絡いただけると幸いです。
訂正いたします。