次回試験:第139回 令和06年12月08日(日) / 申込受付:令和06年10月30日(水) ~ 11月11日(月)

第122回 情報処理技能検定試験 表計算 準2級 過去問題 解き方 (令和2年10月)

主催:日本情報処理検定協会(日検)
後援:文部科学省
情報処理技能検定試験 表計算

 

第122回 情報処理技能検定試験 表計算 準2級 過去問題 解き方 (令和2年10月)


過去問題は、日本情報処理検定協会「情報処理技能検定試験 表計算」のページよりダウンロードできます。

 

問題
  • 下記の<入力データ>を基に、<処理条件>に従って表を完成し、印刷しなさい。
    表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。
  • 使用したテーブルを印刷しなさい。(表の形式は問わない)
  • 試験時間は30分とする。ただし、印刷は試験時間外とする。

 

処理条件
  • <出力形式1>のような定価計算表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
  • 定価=原価×1.28(整数未満切り上げ)
  • 平均(整数未満四捨五入の表示を求めなさい。)
  • <出力形式2>のような請求額一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
  • 定価は、定価計算表を表検索しなさい。
  • ❻-1 売価は、<売価の計算式>を参照し、求めなさい。
  • ❻-2 販売額=売価×販売数
  • ❻-3 値引額=販売額×6.7%(整数未満切り捨て)
  • ❻-4 請求額=販売額−値引額
  • 販売数が140以下で請求額が660,000以上に“**”、それ以外に“*”の評価をしなさい。
  • 合計・平均(整数未満四捨五入の表示)を求めなさい。
  • 売価の降順に並べ替えなさい。
  • 請求額一覧表の定価のセル証明をしなさい。
  • 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
  • 請求額一覧表の請求額の値を販売先名別の棒グラフにしなさい。
    タイトルは“販売先別の請求額”とし、凡例は“請求額”とする。

 


 

試験前にすること

試験前にすること

受験番号・名前の入力

以下の「日検 表計算 受験番号と名前の書き方」を参照して、受験番号と名前を入力する
日検 表計算 受験番号と名前の書き方

 


 

処理条件

処理条件

<出力形式1>のような定価計算表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)

ポイント
<出力形式1>は、この❶で、<出力形式2>はこの後の❹で作成する指示になっていますが、時間節約のために<出力形式2>も一緒に作成しましょう。

全体的な枠組みは<出力形式1>と<出力形式2>を基に、表の中の具体的な文字や数値は<入力データ>を基に作成します。

問題に「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」とありますが、この作業は後で行います。
まずは、文字や数値の入力だけを行います。

「商CO」を入力すると「販売先名」が隠れてしまいますが、後で調整するのでこのまま作業を続けます。

 

処理条件

定価=原価×1.28(整数未満切り上げ)

定価は、原価×1.28(整数未満切り上げ)で求めます。
数式は全て半角で入力します。

セルD3(定価)を選択します。

 

数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。

 

「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。

 

「ROUNDUP」を選択します。
「OK」をクリックします。

 

ROUNDUP関数の「関数の引数」ダイアログボックスが開きます。

数式バーの内容がどのように変化するかも確認しながら作業すると理解が深まります。

数式バーの値が「=ROUNDUP()」となります。

 

数値:C3*1.28
桁数:0
となるようにセルをクリックまたは入力します。

数式バーの値が「=ROUNDUP(C3*1.28,0)」となります。

「OK」をクリックします。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

処理条件
❷ 定価=原価×1.28(整数未満切り上げ)
ができました。

 

 

処理条件

平均(整数未満四捨五入の表示を求めなさい。)

セルC8(原価)を選択します。

 

 

[ホーム]タブ-[編集]グループの「Σ」から「平均」をクリックします。

 

 

セルC3からC6をドラッグして選択します。
「Enter」キーを押します。

 

原価の平均ができました。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

処理条件に「平均は整数未満四捨五入の表示とする」とあります。

[ホーム]タブ-[数値]グループの「小数点以下の表示桁数を減らす」をクリックします。

 

処理条件
❸ 平均(整数未満四捨五入の表示を求めなさい。)
ができました。

 

 

処理条件

<出力形式2>のような請求額一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)

<出力形式2>は、
❶ <出力形式1>のような定価計算表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
をを作業する時にまとめて作成しています。

 

処理条件

定価は、定価計算表を表検索しなさい。

ポイント
表検索しなさい:VLOOKUP関数を使う

 

定価を表検索(VLOOKUP)します
MEMO

「商CO」を元に、<定価計算表>から「定価」を検索

セルI3(定価)を選択します。

 

数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。

 

「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。

 

「関数名」から「VLOOKUP」を選択します。
「OK」をクリックします。

 

数式バーの内容がどのように変化するかも確認しながら作業すると理解が深まります。

数式バーの値が「=VLOOKUP()」となります。

 

検索値:H3
範囲:A3:D6
となるようにセルをクリックまたはドラッグします。

バーの値が「=VLOOKUP(H3,A3:D6)」となります。

 

検索する<定価計算表>は、絶対参照にします。
キーボードの「F4」を押します。
「範囲」が「$A$3:$D$6」となります。

バーの値が「=VLOOKUP(H3,$A$3:$D$6)」となります。

表示したい項目である「定価」が、<定価計算表>の何列目なのか確認します。

MEMO

1列目:商CO
2列目:製品名
3列目:原価
4列目:定価

定価は、4列目です。

列番号:4
検索方法:0
となるように入力します。

完全一致での検索は、0です。

バーの値が「=VLOOKUP(H3,$A$3:$D$6,4,0)」となります。

「OK」をクリックします。

 

「商CO」に対応する「定価」が表示されます。

 

オートフィル 機能を使って、コピーします。

処理条件
❺ 定価は、定価計算表を表検索しなさい。
ができました。

 

処理条件

❻-1 売価は、<売価の計算式>を参照し、求めなさい。

ポイント
条件分岐IF関数を使う

 

セルK3(売価)を選択します。

 

数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。

 

「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。

 

「IF」を選択します。
「OK」をクリックします。

 

関数の引数(IF)のダイアログが開きます。

数式バーの内容がどのように変化するかも確認しながら作業すると理解が深まります。

 

数式バーの値が「=IF()」となります。

 

論理式:J3>=130
となるようにセルをクリックまたは入力します。

数式バーの値が「=IF(J3>=130)」となります。

 

値が真の場合:I3-400
となるようにセルをクリックまたは入力します。

数式バーの値が「=IF(J3>=130,I3-400)」となります。

 

値が偽の場合:I3-350
となるようにセルをクリックまたは入力します。

数式バーの値が「=IF(J3>=130,I3-400,I3-350)」となります。

「OK」をクリックします。

 

処理条件
❻-1 売価は、<売価の計算式>を参照し、求めなさい。
ができました。

 

 

処理条件

❻-2 販売額=売価×販売数

販売額は、売価×販売数で求めます。
数式は全て半角で入力します。

販売額のセルを選択します。

 

「=K3*J3」となるようにセルをクリックまたは入力します。
「Enter」キーを押します。

 

処理条件
❻-2 販売額=売価×販売数
ができました。

 

 

処理条件

❻-3 値引額=販売額×6.7%(整数未満切り捨て)

値引額は、販売額×6.7%(整数未満切り捨て)で求めます。
数式は全て半角で入力します。

ポイント
整数未満切り捨てROUNDDOWN関数を使う

セルM3(値引額)をクリックします。

 

数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。

 

 

「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。

 

「ROUNDDOWN」を選択します。
「OK」をクリックします。

 

ROUNDDOWN関数の「関数の引数」ダイアログボックスが開きます。

数式バーの内容がどのように変化するかも確認しながら作業すると理解が深まります。

 

数式バーの値が「=ROUNDUP()」となります。

 

数値:L3*6.7%
桁数:0
となるようにセルをクリックまたは入力します。

数式バーの値が「=ROUNDUP(L3*6.7%,0)」となります。

「OK」をクリックします。

 

処理条件が
❻-3 値引額=販売額×6.7%(整数未満切り捨て)
ができました。

 

 

処理条件

❻-4 請求額=販売額−値引額

販請求額は、販売額−値引額で求めます。
数式は全て半角で入力します。

セルN3(請求額)をクリックします。

 

「=L3-M3」となるようにセルをクリックまたは入力します。
「Enter」キーを押します。

 

請求額ができました。

処理条件
❻-4 請求額=販売額−値引額
ができました。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

売価、販売額、値引額、請求額
ができました。

 

 

処理条件

販売数が140以下で請求額が660,000以上に“**”、それ以外に“*”の評価をしなさい。

ポイント
条件分岐IF関数を使う

 

〜でAND関数を使う

この問題はIF関数とAND関数の入れ子構造の問題です。
複雑ですが落ち着いてゆっくりときましょう。

 

セルO3(評価)をクリックします。

 

数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。

 

「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。

 

「IF」を選択します。
「OK」をクリックします。

 

関数の引数(IF)のダイアログボックスが開きます。

数式バーの内容がどのように変化するかも確認しながら作業すると理解が深まります。

 

数式バーの値が「=IF()」となります。

 

販売数が140以下で請求額が660,000以上
の条件を行います。

IF関数の中にAND関数を入れます。

「論理式」にカーソルがあることを確認します。
名前ボックスの黒い下向きの三角「▼」をクリックします。
「AND」を選択します。

「AND」が表示されない場合は、「その他の関数」を選択すると関数のダイアログボックスが開くので、そこから選択します。

 

関数の引数(AND)のダイアログボックスが開きます。

数式バーの値が「=IF(AND())」となります。
IFのカッコの中にANDがあることを確認します。

 

論理式1:J3<=140
となるようにセルをクリックまたは入力します。

数式バーの値が「=IF(AND(J3<=140))」となります。

 

論理式2:N3>=660000
となるようにセルをクリックまたは入力します。

数式バーの値が「=IF(AND(J3<=140,N3>=660000))」となります。
MEMO

「論理式2」にカーソルをあてると「論理式3」が表示されます。
今回は条件が2つなので、論理式3は入力しません。

「OK」をクリックします。

 

関数の引数(IF)のダイアログボックスに戻ります。

 

真が値の場合:**
となるように入力します。

数式バーの値が「=IF(AND(J3<=140,N3>=660000)),**」となります。

 

値が偽の場合にカーソルをあてると、値が真の場合に入力した「**」がダブルクォーテーションで囲まれ「”**”」となります。

数式バーの値が「=IF(AND(J3<=140,N3>=660000)),”**”」となります。

 

値が偽の場合:*
となるように入力します。

数式バーの値が「=IF(AND(J3<=140,N3>=660000)),”**”,*」となります。

 

そのまま「OK」をクリックしても良いのですが、カーソルを値が真の場合にあてて、値が偽の場合がダブルクォーテーションで囲まれ「”*”」となることを確認します。

数式バーの値が「=IF(AND(J3<=140,N3>=660000)),”**”,”*”」となります。

「OK」をクリックします。

 

評価が表示されました。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

処理条件
❼ 販売数が140以下で請求額が660,000以上に“**”、それ以外に“*”の評価をしなさい。
ができました。

 

 

処理条件

合計・平均(整数未満四捨五入の表示)を求めなさい。

ポイント
四捨五入の表示:関数は必要ない。リボンにある小数点以下の桁数を増やす、減らすボタンを使う

 

セルJ12(販売数の合計)を選択します。

 

セルJ3からJ10をドラッグしいて選択します。
「Enter」キーを押します。

 

販売数の合計ができました。
このまま販売数の平均を作業します。
セルJ13が選択されていることを確認します。

 

 

[ホーム]タブ-[編集]グループの「Σ」から「平均」をクリックします。

 

セルJ3からJ10をドラッグして選択します。
「Enter」キーを押します。

 

販売数の平均が計算できました。

 

オートフィル機能でコピーします。

 

コピーできました。

 

整数未満四捨五入の表示を行います。

平均部分をドラッグして選択します。

 

[ホーム]タブ-[数値]グループの「小数点以下の表示桁数を減らす」をクリックします。

 

「整数未満四捨五入」ができました。

 

「(ーーーの部分は空白とする)」を行います。

売価の合計・平均部分を選択します。

 

「delete」キーを押します。

 

処理条件
❽ 合計・平均(整数未満四捨五入の表示)を求めなさい。
ができました。

 

 

処理条件

売価の降順に並べ替えなさい。

ポイント
降順(こうじゅん)多い順
少ない順:昇順(しょうじゅん)

 

セルK2(売価)を選択します。

 

[ホーム]タブ-[編集]グループの「並べ替えとフィルター」から「降順」をクリックします。

 

売価が降順になりました。

 

処理条件
❾ 売価の降順に並べ替えなさい。
できました。

 

処理条件

請求額一覧表の定価のセル証明をしなさい。

ポイント
セル証明計算式の文字列化

 

セルI10(定価)を選択します。
コピー(ctrl + c)します。

 

セルI14(定価の列)を選択します。
貼り付け(ctrl + v)ます。
「#N/A」となります。

数式バーは、計算式「=VLOOKUP(H14,$A$3:$4$D$6,4,0)」が表示されていることを確認します。

 

数式バーの、計算式の先頭に「’(シングルクォテーション)」を入力します。
「Enter」キーを押します。

 

セルD3に計算式「=VLOOKUP(H14,$A$3:$4$D$6,4,0)」が表示されます。

処理条件
❽ 加工賃一覧表の製品名のセル照明をしなさい。
ができました。

 

 

処理条件

罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)

罫線を引く前に、問題の「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」を行います。

 

表題は表の中央

セルA1からD1(定価計算表の表題)をドラッグして選択します。
そのまま、「ctrl」キーを押しながらセルF1からO1をドラッグして選択します。

 

[ホーム]タブ-[配置]グループの「セルを結合して中央揃え」をクリックします。

 

 

表題が表の中央になりました。

 

見出しは中央揃え

見出し部分をを選択します。

 

[ホーム]タブ-[配置]グループの「中央揃え」をクリックします。

 

見出しが中央揃えになりました。

 

3桁ごとにコンマをつける

3桁ごとにコンマをつける部分をを選択します。

 

[ホーム]タブ-[数値]グループの「桁区切りスタイル」をクリックします。

 

3桁ごとにコンマがつきました。

 

罫線

罫線を引く部分を選択します。

 

[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「格子」を選択します。

 

格子の罫線が付きました。
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。

 

[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「太い外枠」を選択します。

 

太い外枠の罫線が付きました。(画面上ではあまりわかりません)
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。

 

[ホーム]タブ-[セル]グループの「書式」をクリックし、「列幅の自動調整」を選択します。
この作業は、画面では表示されていても、印刷したときに「####」のようになってしまうのを防ぎます。

 

列幅が自動調整されました。

 

選択を解除します。

処理条件
❿ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
ができました。

 

 

処理条件

請求額一覧表の請求額の値を販売先名別の棒グラフにしなさい。
タイトルは“販売先別の請求額”とし、凡例は“請求額”とする。

販売先名と請求額を選択します。

 

[挿入]タブ-[グラフ]グループの「縦棒/横棒グラフの挿入」から「2-D 縦棒」を選択します。

 

 

縦棒グラフが挿入されました。

 

処理条件に「タイトルは”販売先別の請求額”とし」とあります。

タイトル部分をクリックし「販売先別の」を入力します。

 

処理条件に「凡例は、”請求額”とする」とあります。

グラフを選択し、[グラフのデザイン]タブ-[グラフのレイアウト]グループの「クイックレイアウト」から左上にある「レイアウト1」を選択します。

 

凡例が「支払額」になりました。

 

表とグラフが重なってしまっているので、重ならないようにグラフを移動します。

表とグラフが重ならなくなりました。

処理条件
⓬ 請求額一覧表の請求額の値を販売先名別の棒グラフにしなさい。
タイトルは“販売先別の請求額”とし、凡例は“請求額”とする。
ができました。

 

 

 

その他

減点対象になる部分の確認

問題に「印刷は試験時間外とする」とあります。
印刷した時に、ひとつの表が2ページに渡ってしまうと減点となります。
ひとつの表が1ページにおさまっているかの確認は試験時間内に行います。
また、受験番号と名前が印刷されるかも確認します。

 

「ファイル」タブをクリックします。

 

「印刷」をクリックします。

 

用紙の方向が「縦方向」になっているので「横方向」にします。

 

ひとつの表が2ページに渡っていないか確認します。
受験番号と名前が印刷されるか確認します。

これで完成です。

 

 

 


 

試験後にすること

試験後にすること

解答の印刷

「ファイル」タブをクリックします。

 

「印刷」をクリックします。

 

 

 

用紙方向が「縦」になっているので「横」にします。
用紙サイズが「A4」になっていることを確認します。
表が1ページにおさまっているか確認します。
用紙の左上に受験番号と名前が表示されていることを確認します。
印刷するプリンターを選んで「印刷」ボタンで印刷します。

解答方法に誤りなどありましたら「お問い合わせ」からご連絡いただけると幸いです。
訂正いたします。


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