主催:日本情報処理検定協会(日検)
後援:文部科学省
情報処理技能検定試験 表計算
第122回 情報処理技能検定試験 表計算 準2級 過去問題 解き方 (令和2年10月)
過去問題は、日本情報処理検定協会「情報処理技能検定試験 表計算」のページよりダウンロードできます。
- ❶ 下記の<入力データ>を基に、<処理条件>に従って表を完成し、印刷しなさい。
表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。 - ❷ 使用したテーブルを印刷しなさい。(表の形式は問わない)
- ❸ 試験時間は30分とする。ただし、印刷は試験時間外とする。
- ❶ <出力形式1>のような定価計算表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
- ❷ 定価=原価×1.28(整数未満切り上げ)
- ❸ 平均(整数未満四捨五入の表示を求めなさい。)
- ❹ <出力形式2>のような請求額一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
- ❺ 定価は、定価計算表を表検索しなさい。
- ❻-1 売価は、<売価の計算式>を参照し、求めなさい。
- ❻-2 販売額=売価×販売数
- ❻-3 値引額=販売額×6.7%(整数未満切り捨て)
- ❻-4 請求額=販売額−値引額
- ❼ 販売数が140以下で請求額が660,000以上に“**”、それ以外に“*”の評価をしなさい。
- ❽ 合計・平均(整数未満四捨五入の表示)を求めなさい。
- ❾ 売価の降順に並べ替えなさい。
- ❿ 請求額一覧表の定価のセル証明をしなさい。
- ⓫ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
- ⓬ 請求額一覧表の請求額の値を販売先名別の棒グラフにしなさい。
タイトルは“販売先別の請求額”とし、凡例は“請求額”とする。
試験前にすること
受験番号・名前の入力
以下の「日検 表計算 受験番号と名前の書き方」を参照して、受験番号と名前を入力する
日検 表計算 受験番号と名前の書き方
処理条件
❶ <出力形式1>のような定価計算表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
❷ 定価=原価×1.28(整数未満切り上げ)
定価は、原価×1.28(整数未満切り上げ)で求めます。
数式は全て半角で入力します。
セルD3(定価)を選択します。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「ROUNDUP」を選択します。
「OK」をクリックします。
ROUNDUP関数の「関数の引数」ダイアログボックスが開きます。
数式バーの値が「=ROUNDUP()」となります。
数値:C3*1.28
桁数:0
となるようにセルをクリックまたは入力します。
「OK」をクリックします。
オートフィル機能を使ってコピーします。
処理条件
❷ 定価=原価×1.28(整数未満切り上げ)
ができました。
❸ 平均(整数未満四捨五入の表示を求めなさい。)
❹ <出力形式2>のような請求額一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
<出力形式2>は、
❶ <出力形式1>のような定価計算表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
をを作業する時にまとめて作成しています。
❺ 定価は、定価計算表を表検索しなさい。
定価を表検索(VLOOKUP)します
「商CO」を元に、<定価計算表>から「定価」を検索
セルI3(定価)を選択します。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「関数名」から「VLOOKUP」を選択します。
「OK」をクリックします。
数式バーの値が「=VLOOKUP()」となります。
検索値:H3
範囲:A3:D6
となるようにセルをクリックまたはドラッグします。
検索する<定価計算表>は、絶対参照にします。
キーボードの「F4」を押します。
「範囲」が「$A$3:$D$6」となります。
表示したい項目である「定価」が、<定価計算表>の何列目なのか確認します。
1列目:商CO
2列目:製品名
3列目:原価
4列目:定価
列番号:4
検索方法:0
となるように入力します。
完全一致での検索は、0です。
「OK」をクリックします。
「商CO」に対応する「定価」が表示されます。
オートフィル 機能を使って、コピーします。
処理条件
❺ 定価は、定価計算表を表検索しなさい。
ができました。
❻-1 売価は、<売価の計算式>を参照し、求めなさい。
セルK3(売価)を選択します。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「IF」を選択します。
「OK」をクリックします。
関数の引数(IF)のダイアログが開きます。
数式バーの値が「=IF()」となります。
論理式:J3>=130
となるようにセルをクリックまたは入力します。
値が真の場合:I3-400
となるようにセルをクリックまたは入力します。
値が偽の場合:I3-350
となるようにセルをクリックまたは入力します。
「OK」をクリックします。
処理条件
❻-1 売価は、<売価の計算式>を参照し、求めなさい。
ができました。
❻-2 販売額=売価×販売数
❻-3 値引額=販売額×6.7%(整数未満切り捨て)
値引額は、販売額×6.7%(整数未満切り捨て)で求めます。
数式は全て半角で入力します。
セルM3(値引額)をクリックします。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「ROUNDDOWN」を選択します。
「OK」をクリックします。
ROUNDDOWN関数の「関数の引数」ダイアログボックスが開きます。
数式バーの値が「=ROUNDUP()」となります。
数値:L3*6.7%
桁数:0
となるようにセルをクリックまたは入力します。
「OK」をクリックします。
処理条件が
❻-3 値引額=販売額×6.7%(整数未満切り捨て)
ができました。
❻-4 請求額=販売額−値引額
❼ 販売数が140以下で請求額が660,000以上に“**”、それ以外に“*”の評価をしなさい。
〜で:AND関数を使う
複雑ですが落ち着いてゆっくりときましょう。
セルO3(評価)をクリックします。
数式バーの「fx」(関数の挿入)をクリックします。
「関数の挿入」ダイアログボックスが開きます。
「IF」を選択します。
「OK」をクリックします。
関数の引数(IF)のダイアログボックスが開きます。
数式バーの値が「=IF()」となります。
の条件を行います。
「論理式」にカーソルがあることを確認します。
名前ボックスの黒い下向きの三角「▼」をクリックします。
「AND」を選択します。
「AND」が表示されない場合は、「その他の関数」を選択すると関数のダイアログボックスが開くので、そこから選択します。
関数の引数(AND)のダイアログボックスが開きます。
IFのカッコの中にANDがあることを確認します。
論理式1:J3<=140
となるようにセルをクリックまたは入力します。
論理式2:N3>=660000
となるようにセルをクリックまたは入力します。
「論理式2」にカーソルをあてると「論理式3」が表示されます。
今回は条件が2つなので、論理式3は入力しません。
「OK」をクリックします。
関数の引数(IF)のダイアログボックスに戻ります。
真が値の場合:**
となるように入力します。
値が偽の場合にカーソルをあてると、値が真の場合に入力した「**」がダブルクォーテーションで囲まれ「”**”」となります。
値が偽の場合:*
となるように入力します。
そのまま「OK」をクリックしても良いのですが、カーソルを値が真の場合にあてて、値が偽の場合がダブルクォーテーションで囲まれ「”*”」となることを確認します。
「OK」をクリックします。
評価が表示されました。
オートフィル機能を使ってコピーします。
処理条件
❼ 販売数が140以下で請求額が660,000以上に“**”、それ以外に“*”の評価をしなさい。
ができました。
❽ 合計・平均(整数未満四捨五入の表示)を求めなさい。
セルJ12(販売数の合計)を選択します。
セルJ3からJ10をドラッグしいて選択します。
「Enter」キーを押します。
販売数の合計ができました。
このまま販売数の平均を作業します。
セルJ13が選択されていることを確認します。
[ホーム]タブ-[編集]グループの「Σ」から「平均」をクリックします。
セルJ3からJ10をドラッグして選択します。
「Enter」キーを押します。
販売数の平均が計算できました。
オートフィル機能でコピーします。
コピーできました。
整数未満四捨五入の表示を行います。
平均部分をドラッグして選択します。
[ホーム]タブ-[数値]グループの「小数点以下の表示桁数を減らす」をクリックします。
「整数未満四捨五入」ができました。
「(ーーーの部分は空白とする)」を行います。
売価の合計・平均部分を選択します。
「delete」キーを押します。
処理条件
❽ 合計・平均(整数未満四捨五入の表示)を求めなさい。
ができました。
❾ 売価の降順に並べ替えなさい。
❿ 請求額一覧表の定価のセル証明をしなさい。
⓫ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
罫線を引く前に、問題の「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」を行います。
表題は表の中央
セルA1からD1(定価計算表の表題)をドラッグして選択します。
そのまま、「ctrl」キーを押しながらセルF1からO1をドラッグして選択します。
[ホーム]タブ-[配置]グループの「セルを結合して中央揃え」をクリックします。
表題が表の中央になりました。
見出しは中央揃え
見出し部分をを選択します。
[ホーム]タブ-[配置]グループの「中央揃え」をクリックします。
見出しが中央揃えになりました。
3桁ごとにコンマをつける
3桁ごとにコンマをつける部分をを選択します。
[ホーム]タブ-[数値]グループの「桁区切りスタイル」をクリックします。
3桁ごとにコンマがつきました。
罫線
罫線を引く部分を選択します。
[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「格子」を選択します。
格子の罫線が付きました。
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。
[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「太い外枠」を選択します。
太い外枠の罫線が付きました。(画面上ではあまりわかりません)
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。
[ホーム]タブ-[セル]グループの「書式」をクリックし、「列幅の自動調整」を選択します。
この作業は、画面では表示されていても、印刷したときに「####」のようになってしまうのを防ぎます。
列幅が自動調整されました。
選択を解除します。
処理条件
❿ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
ができました。
⓬ 請求額一覧表の請求額の値を販売先名別の棒グラフにしなさい。
タイトルは“販売先別の請求額”とし、凡例は“請求額”とする。
販売先名と請求額を選択します。
[挿入]タブ-[グラフ]グループの「縦棒/横棒グラフの挿入」から「2-D 縦棒」を選択します。
縦棒グラフが挿入されました。
処理条件に「タイトルは”販売先別の請求額”とし」とあります。
タイトル部分をクリックし「販売先別の」を入力します。
処理条件に「凡例は、”請求額”とする」とあります。
グラフを選択し、[グラフのデザイン]タブ-[グラフのレイアウト]グループの「クイックレイアウト」から左上にある「レイアウト1」を選択します。
凡例が「支払額」になりました。
表とグラフが重なってしまっているので、重ならないようにグラフを移動します。
表とグラフが重ならなくなりました。
処理条件
⓬ 請求額一覧表の請求額の値を販売先名別の棒グラフにしなさい。
タイトルは“販売先別の請求額”とし、凡例は“請求額”とする。
ができました。
減点対象になる部分の確認
試験後にすること
解答方法に誤りなどありましたら「お問い合わせ」からご連絡いただけると幸いです。
訂正いたします。