主催:日本情報処理検定協会(日検)
後援:文部科学省
情報処理技能検定試験 表計算
第127回 情報処理技能検定試験 表計算 4級 過去問題 解き方 (令和03年12月)
過去問題は、日本情報処理検定協会「情報処理技能検定試験 表計算」のページよりダウンロードできます。
❶ 下記の<入力データ>を基に、<処理条件>に従って表を完成し、印刷しなさい。
表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。
❷ 試験時間は20分とする。ただし、印刷は試験時間外とする。
❶ <出力形式>のような売上一覧表を作成しなさい。
❷-1 売価=定価−100
❷-2 売上額=売価×売上数
❷-3 試供品数=売上数×10%
❸ 合計・平均(整数未満四捨五入の表示)を求めなさい。
❹ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
試験前にすること
受験番号・名前の入力
日検 表計算 受験番号と名前の書き方処理条件
❶ <出力形式>のような委託販売一覧表を作成しなさい。
文字や数値の入力
全体的な枠組みは<出力形式>を基に、表の中の具体的な文字や数値は<入力データ>を基に作成します。
問題に「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」とありますが、この作業は後で行います。
まずは、文字や数値の入力だけを行います。
効率の良いの表題の書き方
スペースの入力について
4級 表題の書き方効率の良い見出しの入力方法
セルの移動について
4級 tabキーを使った移動入力時の注意
出力形式の「定価」の右は「売価」となっていますが、入力データは、定価の右が「売上数」となっています。
「売価」の列に「売上額」を入力しないように注意します。
文字や数値の入力ができました。
❷-1 売価=定価−100
売価の計算
売価は、定価−100で求めます。
数式は全て半角で入力します。
- D3セルをクリックして、「=」を入力します。
- C3セルをクリックすると、D3セルが「=C3」となります。
- 「-100」を入力すると、D3セルが「=C3-100」となります。
- 「Enter」キーを押します。
売価の計算結果が表示されます。
オートフィル機能で下にコピーするのは、後でまとめて行うのでここでは行いません。
売価の計算ができました。
❷-2 売上額=売価×売上数
売上額の計算
売上額は、売価×売上数で求めます。
数式は全て半角で入力します。
- F3セルをクリックして、「=」を入力します。
- 「D3」セルをクリックすると、F3セルが「=D3」となります。
- 「*」を入力すると、F3セルが「=D3*」となります。
- 「E3」セルをクリックすると、F3セルが「=D3*E3」となります。
- 「Enter」キーを押します。
売上額の計算結果が表示されます。
オートフィル機能で下にコピーするのは、後でまとめて行うのでここでは行いません。
売上額の計算ができました。
❷-3 試供品数=売上数×10%
試供品数の計算
試供品数は、売上数×10%で求めます。
数式は全て半角で入力します。
- G3セルをクリックして、「=」を入力します。
- 「E3」セルをクリックすると、G3セルが「=E3」となります。
- 「*10%」を入力すると、G3セルが「=E3*10%」となります。
- 「Enter」キーを押します。
試供品数の計算結果が表示されます。
試供品数の計算ができました。
オートフィル機能でコピー
オートフィル機能で「売価」、「売上額」、「試供品数」をコピーします。
「売価」と「売上額」の間に「売上数」の項目があるため、「売価」は単独で、「売上額」と「試供品数」を同時にオートフィル機能でコピーします。
D3セルを選択します。
オートフィル機能を使って下にコピーします。
F3セルからG3セルをドラッグして選択します。
オートフィル機能を使って下にコピーします。
オートフィル機能でコピーができました。
❸ 合計・平均(整数未満四捨五入の表示)を求めなさい。
合計を求める
「E12」セルを選択します。
[ホーム]タブ-[編集]グループの「Σ」をクリックします。自動的にセルE3からE11が選択されますが、E11は空白なので合計には含めません。
セルE3からE10をドラッグして選択します。
セルE12が「=SUM(E3:E10)」となったことを確認します。
Enterキーを押します。
売上数の合計の計算結果が表示されます。
売上数の合計が計算できました。
オートフィル機能で右にコピーするのは、後でまとめて行うのでここでは行いません。
平均を求める
セルE13を選択します。
[ホーム]タブ-[編集]グループの「Σ」横の「▼」をクリックし、「平均」を選択します。自動的にセルE12が選択されますが、平均を計算したい範囲とは違います。
平均を計算したい範囲を選択し直します。
セルE3からE10をドラッグして選択します。
セルE13が「=AVERAGE(E3:E10)」となったことを確認します。
Enterキーを押します。
売上数の平均の計算結果が表示されます。
売上数の平均が計算できました。
平均の整数未満四捨五入の表示は、後でまとめて行うのでここでは行いません。
オートフィル機能で右にコピー
合計・平均部分をドラッグして選択します。
オートフィル機能を使って右にコピーします。
平均を正数未満四捨五入
平均部分をドラッグして選択します。
[ホーム]タブ-[数値]グループの「小数点以下の表示桁数を減らす」を小数部分がなくなるまでクリックします。平均の少数部分が四捨五入されて表示されなくなりました。
平均を整数未満四捨五入の表示にできました。
❹ 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
罫線を引く前に、問題の「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」を行います。
表題は表の中央
セルA1からG1をドラッグして選択します。
[ホーム]タブ-[配置]グループの「セルを結合して中央揃え」をクリックします。表題が表の中央に表示されました。
表題は表の中央ができました。
見出しは中央揃え
セルA2からG2を選択します。
「Ctrl」キーを押しながらセルA12からA13を選択します。
[ホーム]タブ-[配置]グループの「中央揃え」をクリックします。見出しが中央揃えに表示されました。
見出しは中央揃えができました。
文字は左揃え
特別な作業をしなくても文字は左揃えになっていますので、操作の必要はありません。
文字は左揃えができました。
数字は右揃え
特別な作業をしなくても数字は右揃えになっていますので、操作の必要はありません。
数字は右揃えができました。
3桁ごとにコンマ
セルB3からG13を選択します。
[ホーム]タブ-[数値]グループの「桁区切りスタイル」をクリックします。3桁ごとにコンマが表示されました。
3桁ごとにコンマができました。
罫線
罫線(細線)
セルA2からG13を選択します。
[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「格子」を選択します。罫線の格子が表示されました。
罫線(細線)ができました。
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。
罫線(太線)
[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「太い外枠」を選択します。罫線の太い枠線が表示されました。
罫線(太線)ができました。
見た目では太線になったかどうがわかりませんが、太線になっているのでそのまま次の作業を行います。
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。
列幅の調整
この作業は、セルの幅が狭くて画面では表示されていても、印刷したときに「####」のようになってしまうのを防ぎます。
[ホーム]タブ-[セル]グループの「書式」をクリックし、「列幅の自動調整」を選択します。列幅の自動調整がされました。
列幅の調整ができました。
選択解除
選択が解除されました。
選択解除ができました。
これで、本問題は完了です。
試験後にすること
解答の印刷
解答の印刷は試験時間後に行います。
ひとつの表が2ページに分かれてしまうと減点となります。
4級の問題で表が2ページに分かれてしまうことはないと思いますが注意しましょう。
3級以上の問題では表が複数あり、表の途中でページが変わってしまう場合があります。