次回試験:第137回 令和06年07月14日(日) / 申込受付:令和06年05月31日(金) ~ 06月13日(木)

第122回 情報処理技能検定試験 表計算 2級 過去問題 解き方 (令和2年10月)

主催:日本情報処理検定協会(日検)
後援:文部科学省
情報処理技能検定試験 表計算

 

第122回 情報処理技能検定試験 表計算 2級 過去問題 解き方 (令和2年10月)

過去問題は、日本情報処理検定協会「情報処理技能検定試験 表計算」のページよりダウンロードできます。

 

問題
  • 下記の<入力データ>を基に、<処理条件>に従って表およびグラフを完成し、印刷しなさい。
    表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。
  • 使用したテーブルを印刷しなさい。(表の形式は問わない)
  • 試験時間は30分とする。ただし、印刷は試験時間外とする。

 

処理条件
  • <出力形式1>のような出張販売データ一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
    ※出発日・帰着日は、月日の表示であれば形式は問わない。
  • ❷-1 出張日数=帰着日−出発日+1
  • ❷-2 平均販売額=販売額(千)×1,000÷出張日数(整数未満切り捨て)
  • 合計を求めなさい。
  • <出力形式2>のような社員別支給学一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)
  • 出張日数・平均販売額は出張販売データ一覧表を表検索しなさい。
  • ❻-1 出張手当は<出張手当の計算式>を参照し、求めなさい。
  • ❻-2 査定値=平均販売額÷218,000×100(整数未満切り上げ)
  • ❻-3 販売手当=468.7×査定値(整数未満切り上げ)
  • ❻-4 支給額=出張手当+販売手当
  • 判定は<判定表>を参照し、求めなさい。
  • 合計を求めなさい。
  • 支給額の降順に並べ替えなさい。
  • 罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)
  • 社員別支給額一覧表の出張日数と判定のセル証明をしなさい。
  • ⓬-1 社員別支給額一覧表の支給額の値を社員名別の縦棒グラフにしなさい。
  • ⓬-2 タイトルは”社員別の支給額”とし、凡例は”支給額”とする。

 


ポイント
2級以上になると、試験時間30分以内に全ての問題を解き終えることを意識しないと時間に間に合わなくなってしまいます。

 

効率的に問題を解くため、数式バーの「fx」関数の挿入ボタンを使った「関数の挿入」ダイアログボックスは使いません

セルに直接関数を入力します。

 

試験前にすること

試験前にすること

受験番号・名前の入力

以下の「日検 表計算 受験番号と名前の書き方」を参照して、受験番号と名前を入力する
日検 表計算 受験番号と名前の書き方

 


 

処理条件

処理条件

<出力形式1>のような出張販売データ一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)

全体的な枠組みは<出力形式1>を基に、表の中の具体的な文字や数値は<入力データ>を基に作成します。

数値は、合計などの計算を行うため半角で入力する必要がありますが、「CO」は、全角で入力しても半角で入力しても問題ありません。

出発日と帰着日は、問題文に「※出発日・帰着日は、月日の表示であれば形式は問わない。」とあります。
「9/2」でも「9月2日」でも問題ありません。

問題に「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」とありますが、この作業は後で行います。
まずは、文字や数値の入力だけを行います。

 

 
 

処理条件

❷-1 出張日数=帰着日−出発日+1

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

❷-2 平均販売額=販売額(千)×1,000÷出張日数(整数未満切り捨て)

 

「整数未満切り捨て」は、「ROUNDDOWN」関数を使います。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

合計を求めなさい。

「合計」は、「SUM」関数を使います。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

<出力形式2>のような社員別支給学一覧表を作成しなさい。(ーーーの部分は空白とする)

 

「CO」と「社員名」は、時間節約のため「出張販売データ一覧表」からコピーします。

 

 
 

処理条件

出張日数・平均販売額は出張販売データ一覧表を表検索しなさい。

ポイント
問題文に「表検索しなさい」とある場合は、「VLOOKUP関数」を使います。

 

問題文に「参照し」とある場合は、「IF関数」、「VLOOKUP関数」、その他どのような方法でも問題ありません。

 

問題文に「表検索しなさい」とあるので、「VLOOKUP関数」を使います。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

❻-1 出張手当は<出張手当の計算式>を参照し、求めなさい。

 

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

❻-2 査定値=平均販売額÷218,000×100(整数未満切り上げ)

「整数未満切り上げ」は、「ROUNDUP」関数を使います。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

❻-3 販売手当=468.7×査定値(整数未満切り上げ)

「整数未満切り上げ」は、「ROUNDUP」関数を使います。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

❻-4 支給額=出張手当+販売手当

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

判定は<判定表>を参照し、求めなさい。

ポイント
問題文に「参照し」とある場合は、「IF関数」、「VLOOKUP関数」、その他どのような方法でも問題ありません

 

問題文に「表検索しなさい」とある場合は、「VLOOKUP関数」を使います。

問題文に「参照し」とあるので、どのような方法でも問題ありません。
この例では「IF関数」を使います。

 

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

 
 

処理条件

合計を求めなさい。

「合計」は、「SUM」関数を使います。

 

オートフィル機能を使ってコピーします。

 

合計の必要ない「平均販売額」と「査定値」の合計は削除します。

 

 
 

処理条件

支給額の降順に並べ替えなさい。

「支給額」(H15)を選択します。

 

[ホーム]タブ-[編集]グループの「並べ替えとフィルター」から「降順」をクリックします。

 

 

 
 

処理条件

罫線の太線と細線を区別する。(外枠は太線とする)

罫線を引く前に、問題の「表題は表の中央、見出しは中央揃え、文字は左揃え、数字は右揃えとし、3桁ごとにコンマをつけること。」を行います。

 

表題は表の中央

表題部分を選択します

 

[ホーム]タブ-[配置]グループの「セルを結合して中央揃え」をクリックします。

 

表題が表の中央になりました。

 

見出しは中央揃え

見出し部分を選択します。

 

[ホーム]タブ-[配置]グループの「中央揃え」をクリックします。

 

見出しが中央揃えになりました。

 

3桁ごとにコンマをつける

3桁ごとにコンマをつける部分を選択します。

 

[ホーム]タブ-[数値]グループの「桁区切りスタイル」をクリックします。

 

3桁ごとにコンマがつきました。

 

罫線

罫線を引く部分を選択します。

 

[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「格子」を選択します。

 

格子の罫線が付きました。
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。

 

[ホーム]タブ-[フォント]グループの「罫線」横の「▼」をクリックし、「太い外枠」を選択します。

 

太い外枠の罫線が付きました。(画面上ではあまりわかりません)
選択は解除せず、そのまま次の作業を行います。

 

[ホーム]タブ-[セル]グループの「書式」をクリックし、「列幅の自動調整」を選択します。
この作業は、画面では表示されていても、印刷したときに「####」のようになってしまうのを防ぎます。

 

罫線が引けました。

 

選択を解除します。

 

 
 

処理条件

社員別支給額一覧表の出張日数と判定のセル証明をしなさい。

出張日数のセル証明

「出張日数」のセル(C23)をコピーします。

 

「出張日数」の項目の下(C26)に貼り付けます。

 

先頭に「’」(シングルクォーテーション)を入力します。

 

「出張日数」のセル証明ができました。

 

判定のセル証明

「判定」のセル(I23)をコピーします。

 

「評価」の項目の下(I27)に貼り付けます。
「出張日数」のセル証明と重ならないように「出張日数」のセル証明の1行下に貼り付けます。

 

先頭に「’」(シングルクォーテーション)を入力します。

 

セル証明が右側に長くなり印刷時にはみ出してしまうので、「右揃え」にします。

 

「出張日数」のセル証明ができました。

 

 
 

処理条件

⓬-1 社員別支給額一覧表の支給額の値を社員名別の縦棒グラフにしなさい。

「社員名」と「支給額」を選択します。

 

[挿入]タブ-[グラフ]グループの「縦棒/横棒グラフの挿入」から「2-D 縦棒」を選択します。

 

 

 
 

処理条件

⓬-2 タイトルは”社員別の支給額”とし、凡例は”支給額”とする。

タイトルを「社員別の支給額」とする

タイトルに「社員別の」を入力します。

 

凡例を「支給額」とする

グラフを選択し、[グラフのデザイン]タブ-[グラフのレイアウト]グループの「クイックレイアウト」から左上にある「レイアウト1」を選択します。

 

凡例が「支給額」になりました。

 

表と重ならないように、位置と大きさを調整します。

 

 
 

その他

減点対象になる部分の確認

問題に「印刷は試験時間外とする」とあります。
印刷した時に、ひとつの表が2ページに渡ってしまうと減点となります。
ひとつの表が1ページにおさまっているかの確認は試験時間内に行います。
また、受験番号と名前が印刷されるかも確認します。

 

印刷する範囲を選択します。

 

印刷範囲の設定をします。

 

「ファイル」タブをクリックします。

 

「印刷」をクリックします。

 

グラフが途中で切れてしまっています。

 

「シートを1ページに印刷」を選択します。

 

 
 

解答方法に誤りなどありましたら「お問い合わせ」からご連絡いただけると幸いです。
訂正いたします。


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