【トレたま】高齢者など移動弱者向けの青信号延長システム、監視カメラを使えば自動でできそうなのに、スマホアプリから操作しないといけないという #悲劇。

テレビ東京のワールドビジネスサテライト(WBS)2019年3月7日(木)放送のトレンドたまご(トレたま)で紹介された「青信号延長システム」。

信号機とスマホをBluetoothでつなぎ、スマホアプリの操作で青信号の時間を延長できるそうです。

livedoor NEWSにも記事がありました。
移動弱者のために スマホで青信号を延長できる信号機を開発

日本信号は高齢者や視覚障がい者などの移動弱者のために、スマートフォンから青信号を延長できる信号機を開発した。スマホのアプリを立ち上げると画面や音声で信号の色を知らせ、近距離無線で信号延長を指示できる。道案内アプリに広く技術を提供し、信号機と連携できるようにする。2019年の実用化を目指す。

 

高齢者や身体に障害のある人が、信号が青の間に横断歩道を渡りきれない時に利用することを想定されているようですが、どうして弱者に操作を強いるのかしら?

スマホを使う時点でハードル高いし、しかも、操作方法は、信号が「赤」の時に、スマホの「延長」ボタンを押すと、次に信号が「青」になった時の青の時間が延長される。

それって、毎日同じ道を通ってる人が「ここの信号はいつも途中で赤になっちゃうのよね」って場合には使えるかもしれないけど、渡ってる途中で信号が赤になっちゃた時はどうしようもないよね。

どの信号の青を延長するかも「北方面」とか表示されるみたいだけど、どっちの信号が「北方面」なのか「西方面」なのかなんてわからないでしょ。

監視カメラを使って、まだ歩行者がいるのに赤になりそうな場合は、自動的に青を延長してあげればいいんじゃないかしら?

 

と、思ったら、トレたまで紹介されたこの「青信号延長システム」を開発した日本信号株式会社、平成24年(2012年)には「全国初、画像式歩行者感知器を利用した 歩行者優先信号システムを岡山県で運用開始」していました。
http://www.signal.co.jp/uploads/120328hokousha.pdf

日本信号株式会社(本社;東京都千代田区)は、当社独自製品である画像式歩行者感知器を利 用した歩行者優先信号システムを岡山県警察本部様に採用いただき、3月12日より運用が開始されました。
本システムの特徴は大きく、以下の三点となります。
画像式歩行者感知器により、横断歩道上に存在する歩行者を感知し、青信号の点滅時間を延長します。
・主道路側が青の状態で通行する車両が存在しなくなった場合、速やかに従道路側の歩行者信号を青にします。
・赤信号時に横断しようとする歩行者に対して音声で警告を行い、信号無視を抑制しま す。
本システムが導入された岡山市北区の飲食店街は、人通りが多い一方で車両の通行が少ないこ とから、歩行者の 2~3 割が信号を無視していました。今回、本システムを導入することで、信号 無視を減らし、交通事故が減少することが期待されております。今後、効果が実証されれば、岡山県内に順次採用していただく予定です。また、今回の導入を契機として、全国で採用していただけるように営業活動を進めていく予定です。
当社は今後も様々な提案を行い、より確実な交通の安全・安心を提供してまいります。

わざわざ弱者にスマホの操作なんかしいらなくても、自動で青の点滅時間を延長するシステムあるじゃない。
この画像から自動で信号を制御するシステムはどうなったのかしら?