Macお宝鑑定団Blog[羅針盤]
backspace.fm:元Apple日本語開発リーダー木田泰夫氏インタビュー「Appleの日本語環境を支えた、これまで語られなかった20年」#backspacefm
AppleのJISキーボードを作った当時の話や、日本語入力方法に関するお話です。
iPhoneで「全角スペース」を入力出来ない(iPadは「全角」キーを押すと全角スペースを入力可)件について質問すると、文字入力の歴史として、8ビットに半角カナが入っていて、Shift_JISの中に全角英数字が出来てしまったという経緯があり、この日本語英数字(和製英数字)がユーザーを混乱させてしまうため、半角カナの変換を出来ないようにして、さらに全角英数字入力も出来ないようにしたかったんだけど、それしか入力を受け付けない入力フォームが存在するため、撤廃するには至っていないそうです。
スペースもその流れの中にあり、全角スペースという存在意義はあるが、入力インターフェースを出来るだけ簡単にしたかったという思いがあるため「スペースは単なる空間」という考えのもと、半角スペースのみに敢えてしているそうです。また、ユーザーからの要望として上がっていることは分かってはいるが、単純化するために排除しているのだそうです。
「半角カナ」や「全角英数字」は、「全角カナ」や「半角英数字」で入力すべきだよね。
「半角カナ」や「全角英数字」なんてあるから入力方法が複雑になる。
スペースも「全角スペース」と「半角のスペース」に分けるのではなく、「半角のスペース」のみにして入力インターフェースを出来るだけ簡単にする。
素晴らしい!
選択肢が増えることはユーザーを混乱させるだけのこともある。
わかってはいても、できることをできなくするってなかなかできないよね。