年間大賞
そだねー
ロコ・ソラーレ
オリンピックの競技観戦で、癒されるということがこれまであっただろうか。氷上のチェスといわれるカーリング。研ぎ澄まされた頭脳と技術で削り合う攻防戦のなか、選手の間でいったいどれほど緊迫した議論が交わされているのだろうと耳を傾けると、聞こえてくるのは「そだねー」の声。休憩時間にはピクニックともみまごう円になっておやつを食べる「もぐもぐタイム」。このことばが日本にあたたかな風を吹き込んた。不寛容な時代といわれSNSでの反応を過剰に気にして疲弊する昨今、オリンピック平昌大会で銅メダルを獲得したトップアスリートから発せられるのんびりとしたやりとりはほっとするひと時をもたらしてくれた。マイペースで仲間を尊重し合いながらスペシャルな結果を出す、平成世代の実力を見せつけてくれた。
NPO法人スポーツコミュニティー軽井沢クラブは10月2日、カーリングクラブチーム「SC軽井沢クラブ」を来季から本格始動させ、今季のトップチームメンバーに山口剛史さんが残ることを発表した。新たに小泉聡さん(スポーツコミュニティー軽井沢クラブ)、大野福公さん(帯広市役所)、金井大成さん(中央工科デザイン専門学校)をメンバーに加え、チーム強化を図る。
平昌五輪にスキップとして出場した両角友佑さんは、今季はチームに所属せず、来季に向けて新チーム結成を目指す。リードだった両角公佑さんは、今季は東京都協会所属のチームでプレー。清水徹郎さん、平田洸介さんは既に退団し、それぞれ新チームで活動している。
これまで「SC軽井沢クラブ」は、トップチーム単体として活動してきたが、来季にジュニアからトップチームまでが所属するクラブチームとして組織化。全体で競技力を底上げし、世界で活躍するトップカーラーを常に輩出できる環境を整える。ゆくゆくは女子のトップチーム輩出も視野に入れている。